2008年12月18日木曜日

ゲームの実況・解説について(2)



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http://d.hatena.ne.jp/Y_Matsui/20080425/1209091770


でずいぶん前にネタにしていたので、続けて書いてみよう。


備忘録でもあるのでまとまりきってないけれど、そこはご容赦ください。





■トーナメント時間を「番組放送時間」だと考える


個人的に、ここ数年はこういう考え方をするようにしている。


さらに、


■初心者向けの実況・解説に終始する


選手=観客の状態から脱却するためには「そのゲームの魅力を伝えること」が必要。


(なんで脱却するべきかはいうまでもないと思うけど)


つまり、大会に来たけれど、そのゲームをあまり知らない、やったことがない人に対して「へー、面白そう」というところまで持って行けるかどうかが課題になるのかな、と。







例えば格闘ゲームの16人トーナメント。


1回戦の8試合(16人→8人)は「ゲームについて」を説明する。勝ち負けの要素はどこで決まるのか、過去のシリーズにはどんなものがあるのか、キャラクターは? システムは? いま、どこでどういう風にもりあがっているの? これはどこで遊べるものなの?などなど。


続いて、2回戦(8人→4人)は「勝ち残ったプレイヤーやキャラクターの紹介」に移る。このキャラクターはどういう戦術があるのか、このプレイヤーのスタイルは? 一回戦ではどんな試合だったか?など。これによって、観戦者に「見所」を試合の中で提示していくことができるようになる(と次がやりやすい)。


そして、準決勝(4人→2人)からは、やっと「誰がどういうことをしているのか?」。に移り、徐々に実況・解説の内容を試合に即したものにシフトさせていく。


決勝の段階で、ある程度観客がプレイヤーの行動に対してのレスポンスがとれるようになっていれば成功だし、そうでなければ失敗。


ただし、参加者が限られたクローズドイベントの場合は、こういったやり方はむしろ逆効果で「実況がわかってない」と言われてしまうこともままある。


ただし、オープンな場所でのイベントを行う場合は「試合を進行させながら音声チュートリアルを用意する」くらいの気持ちでやると、観客からも理解が得られるイベントになると思う。





複数タイトルのトーナメントを同時に開催するイベントの場合は、こういったアプローチも重要になるんじゃないかなぁ、ということで。





3 件のコメント:

  1. はじめまして。

    実際に実況する側からするとすごく難しい問題ですよね。
    個人的には多少の専門用語が飛び交おうとも「白熱している、マシンガントークすぎる」ぐらいだと単純に盛り上がりを提供できるのではないかと思います。
    けれどもそれは、「実況」であって「解説」からは遠ざかってしまうのでイベントの色ごとに使い分ける必要性とかが出てきますよね。本文の言葉を借りると「音声チュートリアル」は捨てざるを得ない選択肢になってしまう。

    いずれにせよゲームであろうがなかろうが、2手3手先の「見所」を伝えることが出来るとぐっと面白いものになりますよね。

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  2. はじめましてー。コメントありがとうございます。

    >マシンガントーク的な実況
    これも個人的には好きなんですけれども、やっぱり身内受けのレベルから脱することができないなぁ、と(その目的がないならもちろんそれで充分なのです。特に視聴者や参加者が限られている場合、盛り上がる実況の方が良いのは間違いないですし)。

    >2手3手先
    ここも難しいところで、実況が聞こえる環境(RTSの大会ではポッドの採用でそれを避けていますが)だと、恣意的に選手の行動を誘導しかねない部分もあるんですよね。
    1vs1の試合ならばいいのですが、3vs3や5vs5になると、これまた途端に準備が大変なことに……。
    ここも悩みどころです。

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  3. スポーツ中継を見ながら長年実況やってきた人たちを見ていると、
    本当に楽しそうに実況をするんですよね。僕はそういうのも
    重要だと思ってます。sugeoさんの実況はホント楽しそうで、
    中身良く判らなくても楽しくなるのでとても参考になります!

    チュートリアル的な話でも、棒読みや説明に一生懸命になるより、
    楽しく話せればより良いかなと思ってます。

    前回WCG日本予選でやらせてもらったときは、初心者の方が実況というより
    素人さんの視点で質問してくれたのがとてもやりやすかったです。
    実況+解説ではなく、実況解説+初心者という形もありなんだなーと
    新しい発見をしてしまいました。

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